近海郵船 > きんゆう便り > > > 「人間ドック」は船のドックが由来!

KYK LETTER

  • 運航管理部より

「人間ドック」は船のドックが由来!

 本州、四国、九州に囲まれた瀬戸内海。その地形的条件から瀬戸内地方は年間を通して温暖で、晴天が多く、雨量が少ない地域です。                                              当日も天気が良く、波穏やかで気持ちの良い1日でした。

「人間ドック」は会社勤めが長くなるとお世話になる検査項目の多い健康診断ですが、この「人間ドック」という名称は船の整備が由来となります。そんな船の「ドック」をご紹介します。

 こんにちは!ご挨拶が遅れましたが“運航管理部”です。

 私たち運航管理部は、これまで他の部署で担当していた当社船の運航に係わる業務を集約し、今年、2024年の4月に開設された新しい部署です。主な業務としては船長と今後の気象・海象予報を確認して、運航スケジュールについて打合せ、また機関長と連携して、船で利用する燃料油の補油手配等の業務を担当しています。

 その他にも運航管理部の業務のひとつとして、当社陸上社員に“船”や、そこで働く“船員”について理解を深める啓発活動も行っています。そこで今回は「ドック研修」と称して、若手社員を引率し、広島県呉市の神田ドック株式会社川尻工場で、各種検査や、整備作業を行っている最中の当社運航船「とかち」にお邪魔してきました。

 船も、自動車の車検と同様に、定期的に検査を受けることが義務付けられています。検査の日程に併せて、船の隅から隅までに多数存在する各種機器の整備も行うため、ドック(漢字で表記すると船渠:せんきょ)に入ります。そこから冒頭で紹介した船体点検のドック入りになぞらえて健康診断のことを「人間ドック」と表現することになったと言われております。

 ドック研修中は陸上勤務中の一等航海士のガイドで、普段は決して見ることができない水面下の船体構造物(バルバスバウ、スラスター、ドップラーログ、フィンスタビライザー、可変ピッチプロペラ等々)について説明を受けました。機関制御室では乗船中の機関士からメインエンジンや発電機の仕様、構造について、船橋でも乗船中の航海士から舵取り機、レーダーといった各種航海計器について話を伺うことが出来、若手社員からは各種機器や、乗船中の乗組員の仕事内容に関する質問が相次ぎ、終始、興味津々な様子でした。

                                                    

 ドック研修の後には当社社長・役員を含めた陸上社員と乗組員で安全会議を開催し、当社運航船の過去1年間の運航実績や、他社船の事故事例を議題として、どうしたらより効率的な運航に寄与することができるのか、当社で同様の事態をどのようにして防いでいくのか、また万が一発生した場合はどのように対処するか、といった活発な意見交換がなされました。会議の最後には、参加者全員で、引続き当社の安全運航に向けて海陸ともに一致団結していくことを確認しました。

                                              

 最後に瀬戸内の美味しい海産物の紹介をして今回の「きんゆう便り」を締めたいと思います。一つ目は広島と言えばカキ!初夏の時期であり今回は焼きカキを、そして造船所近くの呉市のソウルフード「小いわしの天ぷら」をいただき帰路につきました。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

  • 総務部より

NYK紀州みなべのアカウミガメ調査に参加して(ウミガメさんの涙は語る)

  • 運航管理部より

「人間ドック」は船のドックが由来!

    第1回 黒島研修体験記

※「きんゆう便り」は当社従業員によるブログ日記です。
発信する情報は、必ずしも当社の公式発表・見解をあらわすものではありません。
公式発表・見解は、ニュースリリースをご確認ください。

近海郵船

page top