去る6月28日から30日までの3日間、当社では初めて社員8名による黒島での研修を実施されました。
この研修は本来であれば5月中に行われるはずだったものの、開催直前に発生した台風2号の襲来により延期となり、約一カ月遅れの6月の開催となった経緯があります。
その為か、参加の面々は当日意気込み十分といった面持ちで集合場所の石垣島へ全国各地から集結、一人も欠ける事無く予定通り全員黒島入りを果たすことが出来ました。
石垣島・離島ターミナルにて
到着後、黒島研究所の方々と合流し、産卵場所である西の浜の下見と併せて、清掃を実施しました。
本州の浜辺とは違う、黒島の目の粗いサンゴ砂で形成された浜辺は足が沈み込みやすく社員一同は苦戦。
当社の社員8名の他、黒島研究所の方々のご協力もあり、最終的にはコンテナバック4個分ものゴミを回収し、地域の美化に努めました。。
収集したゴミ
午後からは当社が寄贈した「AKARI」号に乗船させていただき、黒島近海を視察。
同時にシュノーケリングを行い、珊瑚礁に彩られた美しい海を実際に目の当たりにすることで、
参加者一同ESG活動に対する決意を新たにしました。
調査船「AKARI」
夜間には黒島研究所にて講義が催され、普段私たちが意識したことのないウミガメの種類や生態について職員の方からご説明を頂きました。
アカウミガメ・アオウミガメ・タイマイの3種のウミガメが産卵に訪れる地域的・環境的特性について知る事で、
黒島がいかにウミガメにとって重要な島であるかを再認識する、非常に良い機会となりました。
聴講中の写真。
翌日、黒島発のフェリー出港前に、研究所の方のご厚意でウミガメの放流式が執り行われました。
この度の放流式に選ばれた、甲長41.0cm、体重8.7kgのアオウミガメは当社社員の手により浜辺から放流。
5分近くも沖に向けて潜水を続け、一度息継ぎの為に海面に浮かんだのを最後に見えなくなり、大自然の中へと帰っていきました。
この放流式を以て今回の黒島での研修は終了しました。
近海郵船では今後も「AKARI」のメンテナンス補助とボランティアを通して黒島研究所への定期的支援を継続すると共に、社員に対する環境活動への啓発に努め、よりよいESG経営を模索し続けます。